2017年1月23日月曜日

甘く想う時間は続いていくのだから

上空を見ながら、ぼーっと考えつつ、また独り言を綴る。



冬の寒さを感じつつ、眩しいくらいの光を浴び、ポケットのiPhoneから流れる好きな音楽で全身を満たす。言葉の芸術のような小説を読みながら、ミルクのたっぷり入ったコーヒーを飲み大きく深呼吸を。生きているなぁ…なんて感じながら嬉しくなる。

お店のお休みの日、仕込みをする。
好きな音楽をかけ、涙目になるくらい気持ちを高ぶらせ、冬の光のように消えてなくなる前に、今想うモノを丁寧に途中経過を楽しみながら作る。

渡す人を想いながら出来上がったパンやお菓子をラッピングし、なんて言おうかな…喋れるかな…なんて思ったり思わなかったり…

甘く想う時間。

まぁ、よくやるわね。大変でしょう。
はい。
大変ですね。
でも気持ちが泡のように消える前にやらねばならないのです。

たまに寝ることも食べることも忘れてしまい、騒然な山を越えた後になんだか自由に作れる自分になっていて、口元は多分半笑いで、、可笑しなテンションで途中経過を楽しみながら作る。

甘く想う時間。


本屋に行くと、バレンタイン特集なんて雑誌がどっさり積まれていた。おそらく皆、多分チョコレートかなんかを渡すのだろうけど、その渡すまでの数日、生活の時間が一変する。まるで全身が温かいハチミツに覆われ、宙にふわふわと浮いた感じで、口で何を言ってるかすらわからない。あーでもない、こーでもない、なんて、、、いいながらも気持ちは高揚していて、ラッピングコーナーはそんな人達で混雑するのである。

気持ちってものは、掴んでも消えて、また掴んでも消えて。
明日には今の気持ちも過去になってしまう。
明日は今想うより強くなるのだろうか。
いや、だんだん薄くなって、やがて想うことも忘れて……やっぱりビールの泡みたいに消えてなくなるのかと。記録を取るべきか?そんなことを想いまた作る。
今をカタチに込めて。
想いが薄れてなくなるまえに。

大切な人を想う時間。
大切に作ることを慈しむ時間。
続いてゆくといいな。
もうすぐバレンタイン。
チョコレート買お。
甘く想う時間。











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